第4話
副題:このやろ〜

第4話 レース2日目 【9月15日土曜日】

いつものように夜明け前に、ゴソゴソと全員起床
さ〜少しでも得点数あげるぞ〜 
朝のミーティングでジャッジの数増やす為、全員で協力して欲しいとのこと
やっぱりね、相当ジャッジにクレームが発生してたと思われます。
ルールの細かなことも質問がありグダグダと 

早くせんとレース消化できんバイ

起こりました ハプニング
お昼過ぎのことオフショアーレース真っ最中、助手はJeff君です

『ライト(右)ターン』と大声

私は一瞬のボート見失っていました
ガガーンnと音が あ〜 もう頭の中空っぽ状態...
このヒートが終わり、回収艇が出て浮かんでる船を回収、最後に向こう正面の護岸の上に2人が探しに上陸
1〜2分ぐらい探しても見つかりません 
〈バラバラになってんかな〜〉 不安でした、がしょうがありませんね
そうしたら低い茂みの上に鎮座している私のボートが発見されました!
有難う 回収! 
回収艇がスタンド前に来ました、先に浮いてた船が渡され
最後に私の船が渡されました、みんな注目しています
今回のレースであの護岸越えしたボートは私ぐらいなモンで 恥ずかしながら
恐る恐る見たらなんと! 大きな損傷はプロペラだけ、あとは何とかいけそう
『ラッキー』と回りから声が みんどげんなっとるか興味有ったようで
ボート小脇に抱え大急ぎでピットへ帰ろうとしたら

鬼軍曹から声が「次ジャジしろ」 出来ません!

テーブルにボート置き、ペラは外しボブ、オースチンに『このペラ何とかならん?』見せる
彼は米国でチューニングペラの仕事をしてるペラの神様
私が見ても再生できる状態ではなかったが確認のため聞いてみたかった
そうしたら池の方へ ポイのジェスチャー
諦めて、予備ペラ、予備のラダー交換し他をチェック
そうしたら、

あれ!

チューンドサイレンサー接続部分にガタ 
これだ! 
このせいで距離はなれると一瞬スロットルが落ちる現象が
そうです、微弱な電気的ノイズが発生してフエルセーフが一瞬働いていたんだ 
さっきのジャンピングの衝撃で元々有ったガタがはっきり出て発見できました
この部分はアルミパテで取り付けていましたのでこのチューンドマフラーは諦め
このレースが始まる3週間前に
フロリダのロケットシティー(ボート専門の模型や)へ注文たクーパーパイプ2本出しを
セレイナに持ってきてと頼んでいましたのでこれを使用することを決断
ぶっつけ本番で、まったくの未知数です
パイプのデザインからヘッダーパイプの長さ11センチに調整
もう時間がまったく有りません、オープンモノクラス呼び出しが始まっています
『”H"はおらんか〜』と放送 もう泣きそうです
ぎりぎりセーフ 回収から、再出走まで10分間ぐらいでした

おっ! いい感じスロットルの不安はまったくありません
爆走のみ なとか完走できました。 
あとでクーパーパイプ2本出し愛好者チームの一人がパイプの長さ見て
もっと縮めた方がよいとアドバイス受けましたが、私は?どうかな〜
今のままがベストと経験上感じていましたので、このままでいきました
レース中は自分のスタイルを通した方が良いですよね

次!不幸な男ロニー君の登場です
日本と違い待機コースは有りません、コース上のブイを通常通り回ります
だから慣れんと、スタートのタイミングがつかめません
30秒前でだいたいスタートライン通かベストと判断していましたが
通か後、ロニーのバカタレがワンモアアラウンドとポツリ
え!
速度が速いリガー艇だからもう1週回れてことか? 
スピード上げ向こう正面へ、(20秒前)
くそ〜 絶対 もう1週回ることは不可能 とゆうか
トップスピードで回っても半週遅れのスタートになるの間違いない
チェンジマインド! このやろ〜
今度は自分の判断で超スロースピードコントロール、でスタートを合わせる努力
大変危険です、リガー艇でこれやるとエンストしますね、モノ艇では大丈夫ですけど
自分のエンジン信じて ガマンがまん
なんとかスタートラインの2メートル手前のベストポジションでスタート切れました
当然『Why,なんでも1週回れと言といったんか!』と文句
『良いスターと切た からいいやんか〜』きさま〜 エンストしたらどうするんか!
なんば言ようとか、xxxxx
なんかしらん試合中にブツブツとケンカ始めました、周りはきっとこいつらアホやなあ〜
と思われていたことでしょう。

そのうち彼が『アウトサイド』と叫びました、最終コーナー出口付近でした

思わず左に急ハンドル、リガー艇でこれやると 判りますね
なんと視界には浮いてるデッドボート飛び込んできました
私のボートはひっくり返り、ストップ 危機一髪!無事衝突は避けました
あとで浮いてるボートの持ち主から有難うと声かけられましたがガックシ
多分あのコースのままではお互い大破してたでしょう、110キロぐらいのスピード出てたと思いますので。

事前打ち合わせで、レース中は助手が使う英語はワイド(広く)orタイト(インコース寄り)の2種類
と取り決め
それ以外の表現は問題が起こるので、使うなと話していたのに...ロニーのやつ.
なに〜アウトサイド?左へハンドル指示?なんの意味があるんか? 
この場合はタイト!のアナウンスが正解です
お判りのように彼は事前にデッドボートの位置を把握していませんでした、
リガー艇のように早いボートは早めのコース修正、特に全速時の急ハンドルは右しか出来ません
相当怒りましたが なんて言ったかよく覚えていません
ピットに帰るとJeffに怒りぶちまけました
ピット内ではロニーとの間に気まずい雰囲気が充満、お互いタバコをスパ〜ッ
少しの時間が必要です

冷静によう考えたら、彼自身のドライブセンスは下手糞だし、親切に
「必要だったら助手したろうか」と声をかけてくれた彼に対して
自分の身勝手さに、ほとほと嫌になりました これって自己なんだっけ?嫌、、、

彼が10ドル札だし日本の札に交換してくれと言ったので
1千円札と交換、当時 ドル円レートは125円でしたので少し儲け...
そしたら1千円札に"H"のサイン書いてくれと
『お金に書いたらイリーガルになる』と言うとココはアメリカやき関係ないと...
記念に持っておき使うことはないとのこと ササ〜 とかっこよくサインすませました

ほんと、嫌なボク いけませんね いまごろロニーどうしてるんやろうか?
確か、離婚してるからハウスキーパーが要るとか言っていましたが
酒も飲まないし、もっぱらタバコだけ、食事なんか朝は食べれない様子で
少し浅黒くひげ生やしていました

本日は、主催者側の晩餐会もありますので少し早めにレース終了、多分夕方6時ごろ
片付けものして、マイケル達とホテルへ ゴーバック
シャワー浴びて服換え、会場にGo〜
なんだか田舎の公民館のような所で開催していました
入ると、ほとんどの方は席に着き、挨拶が始まっていました
僕達が一番最後でした 
大物?なんて
司会者の方に『これ日本酒ハーフガロン(2リッター)みんなで飲んで
それと、うんちくを少々、この酒はあなた方が今まで経験したことのないハイクォリテー
なSAKE 紙のパックであるが中身はそうですと』
そしたら司会者が"H"がミルクを差し入れました〜と
さぁーどこに座ろうか〜、 見回すとCCレーシングのカルロがコチコチと手招き
そちらのテーブルに近づくと、
いました! 
二ユーオリンズグループ1団の中に初日の彼女も
覚えていますか、第1話に登場した女性 ボクチンのサイズ計ろうとした人

当然彼女の前に座りましたが、その横に初日には合った事がない
キングコングのような迫力の黒人が大きなゴールドのネックレスして座っている
一目で、グループの長であること判ります、どうみても街のギャング風
ラジコンボートはしていない模様、見学者? だから寄り付いていなくて席が空いてた?
コチラも彼女に興味あるので
堂々と座り、ナイスミーチューユとかいいながら

ビールとおかず食べながらみんなで会話を楽しみました
なぜか知らんが、私のこと金持ちと勘違いしてるらしく、
自宅の広さはどのくらいとか?色々聞いてくる
『何スクエアーフィート?』う〜n 55坪ぐらいだから
1坪は1.8平方メトールでしょu, 1フィートは約30センチだから
酒も入ってるが、よう計算できません〜 と言うと
グループで算数できる人がいました(アメリカ人は引き算、掛け算できません)
計算機持ち出し カチカチ 数が出たが どうも違うので
私が彼らにコチラから質問
『今我々がいる会場は床面積は、なんスクエアーフィートでしょうか?』
それが判ればこれの半分とか、2/3とかで数字が出ますね
しかし、彼らは何スクエアーフィートか即座に答えること出来ませんでした
おいおい、判らんで質問するなよな
それからお互いの仕事の話とか

まだ誰も日本酒には手をつけていませんでしたので、中央に行き
栓を空け振る舞い酒しました、本当はビールより日本酒飲みたかったんで...
何十年も禁酒していたオヤジも参加してテェースティー
『お〜 のどにス〜ッと入る』とか結構評判が良かったですよ
そのオヤジさんは真っ赤になってたけどね

会場見渡すとACモデルのアンディー君も座っていましたのでそばに行き
『十数年ぶりやね〜』『"H"友達多いね』とか、ところで
ハウオーダーユウと聞くと、私より1歳上でした彼の方が、おじいちゃんて感じ
昔々、カナダのバンクーバーから彼の住んでる町ケルゥナにレンタカーで行きました
大自然の山を越えます、途中のションベンタイムは怖かったです
熊が出てきてミニソーセージを食いちぎられても不思議じゃない所です、
国道ブッ飛ばして7時間ぐらいで着いた記憶あります
カナダの大自然は凄かった、彼と会って開口一番『途中雪なかった?』と聞かれました
知りませんでした高低差あるルートとは、とても雪なんかに合えば対処できません九州の人間は。

そうこうしてるうちに時間になりマイケル達とゴーホーム、ふ〜 今日も飲んでしましました。
Jeffはトニーの運転で街へXXXXXしに行きましたが、音楽バー?に行き交渉したけどダメ
彼の仕事に対するエネルギー源はエスイーエックなんですかね〜 
ボ、ボクも恥ずかしながアイアグリーです。

とゆうことで 筆置きます。4/29