第3話 10/30(金曜日) レース初日
朝六時過のちょうど良い時間に目が覚め
会場には7時半ごろ到着した。 朝はすがすがしい
昨日は風も結構あり、少し寒かったが、今日は穏やかで良い天気です
8時頃よりルールの説明と質疑応答のミーティングがあり8時半ごろよりよりレース開始

プロポ(ラジコンの送信機)を本部席後ろのテーブルに皆持って行きます。
米国では試合中プロポは自分のピットに持ち帰れません。

私はラウンド1の9番目のモノ艇から始まります。
ラジオボックスにテープを張りそれから各ボートに燃料補給した。
1つ前の順番がくると、スタンバイの為ボートとプロポを持ってスタートする横で待機します。

進行具合は場内アナウンスと離れている人のためFMラジオでも同じく聞けるようになっています。
でもよく順番が分かりません、英語ですからね。
それに整備、修理など並行してやってるので気が付かなくて
係りの人が『”H”スタンバイ』とたま呼びに来てくれました。

いよいよ私のモノ艇のスタートです。助手は横のテーブルに居ます”リチャードハセガワ”
後で分かりましたが日系三世でおじいちゃんが福岡県出身でそうです。

『ボーターズ ユアー エンジンスタート』のコールがかかりました
すぐにはかかりませんでしたので少しあせりましたが、最後には『バオ〜』 とかかり
タンタンと階段を上がり
池に向かって1番右端のスタンドに立ち
リチャードに合図を送りボートを池に投げ入てもらいました。

そうしたら、横の人から『お前はあっちへ行け』と言われた
え! なんで! ここでも良いジャン〜n
試合の緊張感で真ん中の開いてるところまでムーブできません。
これには、リチャードも困ったようで
ジャッジがマイクで他のやつらに移動しろとコール出してくれたのでそのままのポジションで
試合開始となった。

これには理由があり、昨年までこんな装置がなかったのです。
それは
スタンドには右端1番から6番まで手で持って押すスイッチがぶら下がっており
助手の人が押すようになっており各人の位置が指定されているようです。
これは素晴らしい装置で、日本のボート界ではお目にかかれません。
コンピューターが試合中の順位【たとえば助手がボタンが押した時に
自動音声
「セカンドラップ(2種目)、シックス(6番)」と放送で案内されます。
ジャッジの負担軽減と正確な記録(コースレコードタイム)が一発で分かるようになっていた。
その後
ジャジが私の負担軽減のため”エンジンスタート前に『H"のスタンドポジションは6番』と
そのつどコールしてくれ私にとって楽な位置を最終日まで確保してくれた。
ありがとう お気遣い

日本で10点ブイの配置で練習してたので今回はあまり怖く感じません。
『フォー、スリー、ツゥー、スタート、プ〜u!』 6ラップ(6週)でゴールです。
4ラップめぐらいか?
なんと私の前を走ってたシュデューサーが第6ブイ手前直線15メートルくらいのところで
急に転覆、! 避けようとしましたが…

当たる〜


私のボートの右後部が当たり、舵がやられました!

グイグイと右へ右へと回りますのでコースの内側の位置で
エンジンストップさせ他のボートの衝突を避けました。 
ついていません。 シュデューサーばかやろう。
デットボート(浮いてて動けなくなったボート)を回避出来ないとそのヒートは0点です
厳しいルールです。

回収しボートを見たらターフィイン、ラダーが曲がりプロペラブレードの1枚が曲がっておりました。

ペラはボブくんの3枚ペラからプレッサーの275の2枚ペラに交換
ラダーロックボルトM3を交換、ターフインをヤスリを借りて修整
そうこうしてると、CATの順番が来ます。
またもやリチャードハセガワに助手を頼み
CAT艇スタート、 Go〜
スピードはイマイチですが、結局順位は2位でゴール
グッジョブ、リチャード サンキュー

次のスポーツハイドロまで順番がありますのでチェック
エンジンをゆすると柔らかい うn〜 
マウントゴムが柔らかくなっている?

発見!
 
なんとマウントゴム止めボルト2本が外れてなくなっていた。
全部で4本で止まっています、その内の2本までがない
これでは完走走行できません。
1/4インチ(6.35ミリ)ボルトを借りに皆の所に、『サンバディーヘルプミー』
しかしスポーツハイドロに使うには6角ボルトが最適です。
皆が持っているボルトはキャップスクリューの物がほとんどでレンチが回せません。
時間がないので6角ボルトはあきらめクアップスクリューを
ラジオペンチで力いっぱい握り締めてとめました

ふ〜u ?
と こんがはターフフインブラケットを手で触るとグラグラ
何だ〜 こりゃ
そうか、ココはラスベガス乾燥しています。1年もほったらかしにしていると
締めが甘いボルトなどは緩んで昨日の走行テストの振動で外れたりしたんでしょう
何とか増締めが終わったらもう順番が来ています。

スポーツハイドロ スタート !
1年ぶりのエンジン始動ですが直線のスピードは伸びます。 いい感じです
順位は3位でゴールしたと記憶

昼食はホットドックと飲み物が用意されていました。まぁ〜まぁ〜のお味でした
参加費用には3回のランチ、2回の夕方のパーティーも含まれ
小物ですが記念品ももらえます。

各艇のグリスアップ燃料補給し次の戦いの準備
次はXモノ艇0点ですこれは私のボートがコーナーでアウトサイドにふくらんだ
ところに後ろのボートが来て開いているインを刺そうとして相手が転覆したので、
私がレーンを変更して後ろのしゃました
との判定でかルール違反と判定され回収を命じれらた。
リチャードハセガワが『あの男は厳しすぎるジャッジだ』言ってた。
まったくついていません今回のモノ艇君

XCAT艇2位、それからチューンドパイプをモノ艇から外し
リガー艇に装着! ガッチ ギュギュ〜nと

そして本命のアウトリガー艇の出場です
ぜんぜん負ける気がしません!
スタートは混戦抜け1位 良いぞ!目で見ても非常に早いのが分かる。
最終ラップ近くはでは周回遅れを抜こうとしましたが
助手のリチャードハセガワが『テーキ イジ〜』と抜くことを止めた。
これも後で分かったのですが、もしスピードダウンしないで完走できていたら
コースレコードたたいていた可能性は大でした。

もちろん1位でした

みんなこのリガー艇の速さと安定度には絶賛していました。 
う〜苦節3年目の出来事です。改良に改良かさねました。
間をおかず、Xスポーツハイドロの順番です。厳しいでしょうこのスケジュールは
これは2位でゴールしました。 もうクタクタです。

次はラウンド2のスケジュールは張り出され、ボートの点検と準備
モノ艇3位、CAT2位で半分ぐらいスケジュール消化して本日は時間切れ。

あとかたづけし、本部後ろのテーブルでチーズがツマミのワインパーティーが始まり
みんなでワイワイ飲み始めました。 私が赤ワインをグラスで3杯ぐらい飲んだ。

そろそろお開きの時間です。Jeffと別れるときに私は言った
『お前のG4スポーツハイドロ(今年の新作)めちゃ早いの〜』と感心したと
そうしたらJeffが『かっと目を開き』シリアストウキング
『まじお前のリガー早いと』言った。うれしかった
それに
スポンソンアームがショクアブソーバーみたいに動いてちょうどいい感じだと
両手でシャカシャカと交互に動かして見せた。
うそ〜 『私に1度も見えたことがない〜』と叫んだ。さすがプロ中のプロですJeffは。
こんど俺も試してみるといった。
私は最終日にこれも重要なファクターと言って
リガー艇のターフインをコピーさせました。最初は日本で作って送れとか
お前はこれなしで日本に帰れとかなかなかターフインを返してくれませんでした。

友達の家に帰り、シャワー浴びて夕食は”おでんで”す。
昨日から彼らは仕込んでいました。こんなのがアメリカで食べられるなんて…
超美味いです、ダシもしっかり出ています。大根も美味かった
もちろん赤ワインで小宴会あとはいつものようにバタ〜キュッでした。