2009 WORLD CUP 参戦日記

米国ラスベガスで10月29日から3日間行われるガソリンボートのレースの様子を書きました

3章 第1話
出発までの様子


これ以上の練習、セットアップは必要ないと感じるまでやりました
日本ではほとんど見れませんけどコース上に10点ブイも池に設置しました。
苦手な第二ブイ回りの克服に努めましたが、
意外とそれ以外のところでもコース運びがうまくありません。
再発見し
う〜n「どうしてこんなに下手なのか」と思いつつ
コントロールの練習とラダーの舵角を90%から65%にセットし
ま〜妥協したがOK。

先週の水曜日で最終走行テストを終え、
3台のエンジンは内部のガソリン残留の除去作業をやりました。
まず、エンジンを止めるとき最後の走行後に燃料パイプを外し、
キャブに残っているガソリンだけで動かし、キャブを空にすること
プラグ、キャブを外し炎天下で残っているガソリンの気化(蒸発)の促進させます。
時々クランキングして匂いの追い出しとを数日間します。
アメリカの検査機会は敏感ですので慎重な作業が必要です。

出発2日前にエンジンとボートの荷造りします。
エンジンの点火装置はレッドコイル以外は外して別に梱包
エンジン自体は念のためサランラップでぐるぐる巻きにして、
匂いの流失を防ぎます。
無料での持ち込み手荷物の大きさに限りがありますので
ボートのランニングギャーは取り外しますが、
再組み立てを時間短縮できるように考え工夫しながら梱包します

これがとても重要で、現地では日本と時間帯がほぼ逆になっていますので
通常より作業効率は落ちます、それに持ち込みの工具も最小限にしていますから。

ほとんどの持ち込み荷物の梱包作業は必ず2日前に終え
最後の1日で見落とし、詰め込み重量のチェック、過去の反省点など思い出し
チェックします

もう最後は集中力がなくなり
アクシデントなしで無事終わりますように『祈るばかり』とゆう気持ちになります。

でも今回は何だか、自分でもびっくりする位スムーズに梱包できました
発砲スチロールの箱がうまく利用できましたので、
現地での組み立て効率アップに貢献すると思います

10月28日水曜日 出発の朝
興奮はしてはいませんでしたが
寝つきが悪かったので夜中の2時に起きお気に入りの黒糖酒『里の曙』を飲み
また寝なおし
朝5時に起き福岡空港へ Go!

機内預け入れ荷物を若い検査官が色々とクレームをつけています
私の数人前の客様もスーツケースの中を全部目視検査していました。

『ボートの梱包をといて中身を確認したい』と彼らが言った
どうせラジコンボートのこと知らんくせにと思いながら
「俺は梱包しなおさんのであんたらがやってくれ」
こればらしたら相当時間をとられるのは分かります
「画像を見れば判るとおりで」この状態で何度も米国に入国していると説明

彼らも少し考えたんでしょうね、

『じゃ〜ひっくり返して違う角度から見る』とか言って見ておりましたが
よく映っていますリガー艇とモノ艇の姿、それにバッテリー関係も
「ねっバッテリーの配線も接続されていないでしょう〜」と言いましたところ
しぶしぶとOK、モニターの後ろで彼らの画像解析能力拝見できました

しかし!
今度はスーツケースに入れているエンジン3機分を入れている箱を見つけ
開けて内部を点検し始めた、彼は見ても判るはずもなく
ぐるぐる巻きの『サランラップに穴を開けて匂いを確認したいと』
とほざいたので「良いですよ」と言いましたが内心は

大ピンチピンチ!
ここで没収されたら俺は何のために…

ところで穴あけたらまたラッピングして下さいと付け加えると
ラップはここにはないとの事、「もう好きにしてれ〜」と感じた

『じゃ1個だけ開けますよ』と若いお姉ちゃんが
『ウオーターニップル』が少し飛び出していたので『ココを開けます』
カッターでラップを切りさき彼女の鼻先で『クンクン』匂いは有りませんでした。
良かった。
彼女が手にとったエンジンは1番長く【2週間ぐらい】日干ししたやつで
残留の可能性が最も低いものでした。ヨシヨシ
それにウオーターニップル周辺からは池の水の匂いぐらいでしょうから…
工具箱なんかも内部確認したりした、
日本の空港では珍しくいろいろと時間がかかってしまった。

彼らはまだ若いから規定どうりの事で対処するしかなく
パスポートと箱の状態で何度も検査基準の厳しい米国に行ってる
のは推測できるので、少しは私の言ったことを信用してほしかった。

そんな事態がしょっぱなからあり
無事、搭乗手続きすすませ、現地の方のお土産を買ったら
時間が有りません、もう私だけです乗っていないのは!
呼び出しています私を!
出発ゲートまでほぼ全力ランニングのはめに、
空港案内職員二人がリレーで私に伴走した若い綺麗なおねえちゃんに負けられません
おかげで足が〜 パンパンでもう少しで ヨロ!

飛行機に乗り込めたのは2分前でした。

途中マウント富士が雲の上から顔をだし私をお見送り
ありがとう。

成田で朝食をと思い安くて良いとこないか探したが、いつもどうりない
朝から1,000円の出費はつらい、だいたい相場の倍ですね
う〜n 探していたら最後のほうに小型の回転寿司屋さんが
おっ安そう!
1皿98円のサービス トロもあり
ココに決定!

でも、ビンビール1本とカニ味噌汁も頼んで
糖尿病患者にはご法度の高カロリーを
ビールの勢いも借りて8皿食べ合計1,734円払い
う〜n朝食で18ドル使った感じでちょっとはしゃぎすぎました
今から米国に行くのに、昼食は抜きですね。

夕方4時にロサンジェルスに向け出発するまで時間があるので
コンセントのあるテーブルでこのページの原稿書いています。



あっ!場内アナウンスで『オクマさま』と2時半ごろ呼び出しが
まさか!
なにか問題が起きての呼び出しでは?

恐る恐る最終カウンターに行き搭乗券とパスポートを見せたところ
『福岡空港で預け入れした荷物の控えも見せてくれ』と

あああああ…。体が凍りついた!
それは
福岡空港でJALが作成した搭乗券をAA(アメリカンエアーライン)用に
新しく作る作業が必要だった為でしたので問題なし。 ほっとしました。

定刻どうりAA170便は16時に離陸
 
LAに朝9時50分ごろに到着、入国審査も無事すませたが
次の関所で問題が!
税関の審査で、内容を聞かれましたがうまく英語で説明できませんでした。
『あっち→へ 行けと指図され』かなりの数米国へ入国しましたが
初めてのことで全部中身をチェックされ大変でした
エンジンもボートも何もかもです。バラバラです
それから彼らのコンピューターに内容を記録されパスポートを返してくれました。
値段も色々聞いてきたので、安い方が何かと良いかと思い
ボートはハンドレットダラ〜と言ったけど
『これがハンドレットボックス〜?』とみんなで言っていました
ウソつけ!こんなのが1万円であるか?何か値段の高いモノを持ち込もうとしてないか
調べていました。

『じゃ〜ほんとの事を教えよう』とペラのボックスを開け
これは『ツ〜エクッスパンシブ』と言ってやりバットこれはノープライス!
そうしたら彼らが『プライスレス』と言って理解してくれました。
あとで知りましたが、最近の税関検査は特に厳しくなり、たぶん税収を上げる為かも?
以前の方があまりにも簡単に通関できて、米国はおかしいな〜と思っていました。
 
昼食かねバガーキング店でジュニセットを食べた。標準を食べると多すぎて夕方まで残ります。

ベガス行きの飛行機には無事に乗れて昼の1時過ぎに到着
到着荷物受け取りターンテーブルで預け入れ荷物を取り出したところ
なんとボートを入れている箱の底部分が
『パカッ』と割れています2ヵ所も
とりあえずスーツケースからガムテープを取り出し
箱の応急修理をした。
 
荷物を運搬するカートは4ドル入れないと使えません
日本のように無料ではありません
長い手押し車を押して場内を回ってお客さんを捕まえている人が声をかけて来て
『あんたのは長くて大きいのでこれ使えば』と言ってので
「いくらかかると?」と聞くと『チップとかなんか言っていたので』
5ドルで商談しました。さすがにカートより安い金額じゃ〜
『FU(ファックユー)』ですからね。

空港からレンタカーセンターまでシャトルバスで10分ぐらい
各社が一つのビルデングに集められており効率が良い運営をしていると思いました
 
コンパクトカーを1週間借りて291ドルでした。
これには税金、追加保険、1回分の燃料代などがすべて含まれており
かなり安い契約です。

ベガスで久しぶりの運転です。
修君のところまで10分ぐらいで着きます
勝手に人のうちに入ることはできませんので

事前に連絡をし玄関先に借りる工具とテーブルを玄関先において置く様に
お願いしていました。  これで着後の時間を有効に使えます。
 
荷物を車から降ろし、早速ボートを取り出しましら
なんと !
最後部の角が割れなくなっており、修理しないと走れない状態でした
パテなんか持って来ていないので夜ホームセンターに買いに行ったけど
日本と商品名が違うので探すことできませんでした。
リガー艇のほうは胴体をスポンジで包んでいましたので無事でした。

嘆いてもしょうがありません
税関審査まで箱は壊れておりませんので
ロスからベガスへ乗り継ぎのときに投げられ壊れた模様ですが
機内から外を見ていると
米国の荷物を扱う作業員はストレス解消してるように
ジャンジャン投げる光景をよく見ます、日本じゃありえません。 

だから荷物はかなり防御しておかないと壊れる。
気落ちせづにセットアップの作業をします。

日が落ちて見にくくなってきた頃にオサム君夫婦は仕事から帰ってきました。

『お〜!』と久しぶりの再開で感激
荷物を家の中に運び、頼まれていた日本からの持ち込み品とお土産を渡しました。
夕食の準備をマコちゃんがやっている間にボート修理に必要なパテを探しにいきましたが
米国ではパテとか表現しないようで、ボンド〜とか言っていましたが
間違って購入してもったいないので、明日Jeffのを使わせてもらおうと決めました。

先日から、漬け込んでいたポークリブが焼き上が
赤ワインで『カンパイ〜』お疲れ様〜と
早速初日から小宴会が始まりました。超うまの料理で日本じゃ食えません。
夜もふけシャワーを浴びて寝たのが12時で
朝まで爆酔しておりました。これが時差ぼけ解消の1番の方法です。

著者 11/6 大熊博幸